障がいのある子ども達の中には、ひとつのことに取り組むのが苦手だったり、1ヶ所にいるのが苦手な子がいます。Aさんもそういうお子さんでした。じっとしていられず絶えずウロウロ。部屋から飛び出していったり、みんなといっしょに行動しようとすると、「行かない!」とか「しない!」という返事が返ってきます。思うようにいかないと自傷行為や他傷もありました。
スタッフがどういう対応をしたらよいのかと迷う場合は、状況や、様子をよく観察することから始めます。Aさんは集団行動の経験が少なかったこともあるでしょうが、追ってくるスタッフの動きをチラチラ見ながら逃げる様子から、かまってほしいのだと感じました。
「叩いたらダメよ。」「うろうろしたらダメよ。」という声掛けを、「どうして叩いたの?」「どうしてあっちに行きたいの?」と、気持ちを聞くようにして、本人の思いに目を向けるようになると、徐々に自分の気持ちを話してくれたり、「ごめんなさい。」が素直に言えたりと、変化がみられるようになりました。
今でも「いや!」という言葉は出ます。じっとしていられない時もありますが、タイムケアに来始めた頃からすると、他の子を思いやったり、スタッフへの気遣いを見せてくれたりと、成長を感じさせてくれます。
子ども達が見せてくれる、成長が私たちスタッフの何よりの喜びです。うまくいかなくて凹む事もありますが、子ども達とのちょっとしたやり取りや笑顔に日々励まされてます
今日は「帆船祭り」と「ハンバーガー作り」
の報告です