育成会タイムケアでは、当然のことですが、子どもたちの安全を第一に考えてスタッフの配置をしています。
初参加のお子さんは、不安な気持ちで参加するので、常に誰かがそばにいたほうが安心できるでしょうし、小学校低学年のお子さんは、危険の認知度が低いことや、団体行動の経験が少なく、思いがけない行動をすることがあります。また、興味のあるものに向かって突然走り出したり、自分の思いがうまく伝わらずに他傷や自傷があったり、団体行動が苦手で、自分の行きたいところへ行ってしまう、活動内容によっては支援が必要など、さまざまな理由や参加時の様子から判断して、マンツーマンが必要なお子さんには、担当のスタッフを配置するようにしています。
さて、Aさんは小学校低学年だったこともあり、活動時にはマンツーマンで対応していました。団体活動の経験もあまりなく、体力もそれほどなかったAさんは、疲れたり飽きたりすると、だだをこねて座り込んだりしていました。始めの頃は動かなくなったAさんを、スタッフが抱っこしたりおんぶしたりすることもよくありましたが、スタッフミーティングで、対応を統一する事にして、抱っこやおんぶはしないようにしました。座り込んだAさんとスタッフの根比べになることもしょっちゅうでしたが、本人の体力がついてきたこともあったのか、徐々に座り込む事も少なくなり、活動もスムーズになってきました。そして3年たったある日の活動日誌に「もう、マンツーマンの必要はないと思います。」とスタッフの言葉が書かれていました。 年齢が上がって、経験値も上がり、体力も付いて、子どもたちはぐんぐん成長していきます。
月1回のスタッフミーティングでも、「○○さんが、○○できるようになった。」とか「○○さんが、○○をしなくなったんですよ!」などと、子どもたちの成長が語られる度に、スタッフのみんなは笑顔になり、これからもガンバルゾ~と思います。
●「豚汁&おにぎり作り」

冬と言えば豚汁ですよね。タイムケアでは冬の定番となっています。
この日もピーラーで野菜をむいたり、刻んだり、みんなで協力し合って行いました。
おにぎりも型に入れて、自分たちで作りました。
なんといっても、自分たちで作った料理の味は格別ですよね。家では食べないものも、タイムケアでは食べる…という子もいるんですよ。
この日の一番の話題は団体活動が苦手
なAさんです。うるさい場所や大勢の人が苦手なAさんは、みんなのいる部屋に入る事ができなかったので、調理の活動はほとんど参加出来ませんし、食事も一人だけ別の場所でとるといった具合でした。 ところが、この頃は調理にも積極的に参加し、食事もみんなといっしょに取れるようになり、後片付けや掃除までできるようになったのです
もちろん、時にはみんなから離れて一人を楽しむAさんではありますが、みんなといるのもいいものだと感じてくれているのかな~と思うと、うれしい限りです。
●長大祭
長大祭の日はあいにくの雨。構内の模擬店は、時間をずらして午後からの開店と言う事で、朝からは教育学部棟で、学生さん達に指導していただきながら、ブーメランやプラパン作りを楽しみました。
昼食は、目的の模擬店がまだだったので、学食に行きました。めったに行けない学食に、みんなキョロキョロ
午後からはオープンした模擬店を見て回ったり、それぞれの学部のイベントを見たりして過ごしました。お天気はいまいちでしたが、みんなの笑顔はぴかいちでした。
●実り・恵みの収穫祭&ハートセンター文化祭
この日はハートセンターの文化祭の日でしたが、一日中座ったままではきついかなということで、ちょうど水辺の森で開催されていたイベントがありましたので、午前中は水辺の森、午後はハートセンター文化祭という盛りだくさんの内容でした。
実り・恵みの収穫祭ということで、おいしい試食もあり、子どもたちもスタッフも(?)大満足でした。
午後からのハートセンター文化祭では、タイムケアでやっているぴあのん(ピアノ教室)の生徒さん達によるピアノや歌の発表があり、日頃の成果を発表する友だちの姿に、大きな拍手を贈っていました。
お楽しみの抽選会では、参加者の一人がお米をゲット よかったね
スタッフは、みんなが退屈しないでステージ発表を鑑賞出来るか心配でしたが、体育館外で過ごす子もいたものの、ほとんどの子どもたちは席を立つことなく、ステージ発表を観ていました。中には、音楽に合わせて踊り出す子もいて、楽しんでいたようです。