前回、参加者に対しマンツーマンで対応する場合とそうでない場合があるというお話をしましたが、それに関連したお話をひとつ。
スタッフミーティングの際に、あるスタッフがこういう報告をしてくれました。
「ある日Aさんが何度かみんなと違う行動をしようとするので、理由を聞いてみると、『Bさんはいつも好きなように動き回るのに、どうして私はダメなんですか?』と言ったそうです。『Bさんにはスタッフがついてるけど、Aさんにはついていないから、みんなといっしょにいないと、見失ったりして心配になるから。』と答えたんですが、スタッフがついていないお子さんに、今以上にもっともっと気を配ってあげなきゃいけないと思いました。」
マンツーマンで対応するお子さんは、スタッフが1人(場合によっては2人)ついて一緒に活動します。そうでないお子さんたちは、自ら進んで、またはスタッフの声掛けで団体行動ができるお子さんなので、当然誰かがつきっきりというわけではありません。もちろん、スタッフが話しかけたり、活動に誘ったりするので、マンツーマンではないお子さんが活動中ひとりというわけでもありません。
Bさんは、1ヶ所にじっとしているのが苦手なお子さんなので、Aさんからすると、好きなように動き回っていると感じたのでしょうね。担当がいるから自由に動き回れるのではなく、動き回るから担当がついているのですが、Aさんにしてみれば、それが羨ましく、不平等に感じたのかもしれません。
改めて、もっともっと子どもたちの言葉に耳を傾け、それぞれの想いを受け止めてあげなくてはいけないなと、皆が感じたスタッフミーティングでした。
今日が今年最後のブログ更新です。12/29~1/3は育成会のタイムケアはお休みをいただきますが、1/4から、「体験・仲間作り・余暇の充実」を目指して、張り切って活動していきます それではよいお年をお迎え下さい。
おっと、このあとの活動の様子も読んで下さいね~
●あぐりの丘芋掘り
長崎市心身障害者連合会のお誘いで、あぐりの丘に芋掘りに行きました。
芋掘り直前にザーッと雨が降り出し どうなることかと心配しましたが、間もなく雨も上がり、さつまいもとだいこんの収穫をさせていただきました。
参加者はもちろん、スタッフまでお芋やだいこんをお土産にいただきました~
収穫後は、おにぎりとあたたかい豚汁をごちそうになり、「おいしい、おいしい」とみんな口々に言っていました。焼き芋もごちそうしていただき、みんな大満足の一日となりました。
心身連のみなさん、お世話になりました。

●ロープウェイ&障害者芸術祭
稲佐山へのロープウェイがリニューアルし、透明なゴンドラになったということで、乗りに行きました。
ちょっと怖かったですが、視界抜群のゴンドラで、稲佐山までの景色を楽しみました。
午後からはブリックホールで障害者芸術祭を鑑賞しました。障がいのある人達のダンスや歌の披露、作品の展示などが行われました。最後の第九の大合唱は圧巻でした。
●エアロビクス&足湯
恒例のエアロビクスですが、この日はボールを持ち出して遊んでいる子がいたので、先生も早速ボールを使ったエクササイズを入れて下さいました。体の硬いお子さんも多いのですが、無理なくできるように指導して下さいました。
午後からは近くのふれあいセンターの中にある足湯にいきました。寒い日だったので、みんな気持ちよさそうにしていました。お風呂みたいにしゃがみ込む子がいるんじゃないかとハラハラしましたが、そのようなハプニングはなく、ホッ
●グラバー園周辺散策&外食
寒い一日になるという予報でしたが、晴れ間が広がり、思ったほど寒さは感じず活動出来ました。
グラバー園を出た後は、近くのレストランでランチでした。この日は16名という大人数だったので、座れるかどうか心配でしたが、タイミングよく待たずにすんなり座れて、さらにこの日は祭日だったので、ホリデーランチというちょっぴり豪華なランチでした。小1から高3までいたのですが、スタッフの支援を受けながらメニュー選びから食事まで、しっかりできました。
昼食後は美術館で行われていたクリスマスの工作に参加し、いろんな飾りをつけて、みんなで思い思いのとんがり帽子を作りました。
最後に、クリスマスツリーの前で記念撮影をしました。
●元宮クリスマス会
この日はハートセンター出発前にいろいろあって、予定したバスに乗れず、慌てて乗ったバスがな、な、なんと間違い目的地より手前で曲がってしまうバスでした。
途中で慌てて降りて、乗り換えるというハプニング。慌てるスタッフとは対照的に、子どもたちはスタッフの指示に従って行動してくれました。
降りてすぐに、子どもたちには謝りましたが、「間違うっていう経験も、子どもたちにはよかったんじゃない!?人生っていろいろあるって分かってもらえたかもね。」と、どこまでも前向き(?)なスタッフでした。
元宮では、先に着いたグループ(この日は多かったので2便に分かれてバスに乗車しました)が、ケーキ作りを始めてくれていました。半分にカットしたスポンジに色とりどりのフルーツを挟んだり、載せたりして、ゴージャスなケーキの出来上がり。絞り袋でクリームを飾る作業はみんなに大人気でした。
その後、ジュースといっしょにいただきました。いつも言いますが、みんなで食べるとおいしいんですよね~
ビンゴゲームもあり、スタッフが迷いに迷って用意したプレゼントをみんなも迷いに迷って選んでました。
中にはビンゴになる前から、目をつけた賞品を握って離さない子がいて、それを欲しがった他の子と取り合いになる場面もありましたが、一方が譲って丸く収まりました。
トラブルやけんかは、ないに越した事はありませんが、子どもたちが成長していくには必要な事なんですよね。これからも、時には怒った顔や泣き顔などもあるでしょうが、最後は笑顔いっぱいで終われるよう、来年もスタッフ一同頑張っていきます。