ある日のこと、ある式典のアトラクションの時にステージの方に急に駆けだした子がいました。その子を追って、抑え込んだタイムケアスタッフの様子を見た理事長から、こんなお話がありました。
「例え、本人がその状況を分からなくても、本人の身になってみれば、大人に身体を拘束される事は良い環境とはいえません。どうして走り出たのか、必ず理由はあるはずです。しかし、その理由を本人は言えないから、走り出る本人が悪い、だから抑え込まれても仕方ないとなってしまいます。本人の人権を無視したような、そういう図式を育成会の中で作らないようにしましょう。将来、子どもたちが一人前に扱われるように、尊重されるような支援が連続であればいいですね。」
経験や挑戦を大事にする育成会のタイムケアでは、「危ないから」あるいは「できないからやらせない」「じっとしていられないから連れて行かない」ということはほとんどありません。「前回ダメでも今回はできるかもしれない…」という思いで見守っています 。現にそういう事が何度もありました。そのような活動の中で、「危ない」「迷惑をかける」などの理由で、咄嗟に手をつかんだり、時には力ずくで動きを止めようとする時があり、知らず知らずのうちに、「一人前に扱われていない」ような声掛けや支援もあったかもしれないと反省しています。
今後は 私たちスタッフは、そういう状況に陥らないために、常にその子の様子を見守り、事前の配慮に気をつけながら支援していかなければならないことを再確認し、「本人の身になった支援」について、スタッフでもっと深く考えていきたいと思います。
では、タイムケアの活動の様子をご覧下さ~い
●初詣&外食
毎年、新年に初詣に行く、信心深いタイムケアです。
昨年は、佐賀の祐徳稲荷に行きましたが、今年は諏訪神社へ行きました。
昼食は玉屋のレストランでみんな思い思いに好きなものを選んで食べました。中には、悩みに悩んで注文しても、完食しない子もいましたが、きっとなにか理由があってそれを選んだのでしょうから、後悔はしない…はず!?
●波佐見昭和おもしろ遊び塾
この日は、東彼杵郡波佐見町で開催されたイベントに出かけました。凧作りと木のおもちゃ作りのグループに分かれて、ワイワイとそれぞれに作り出しましたが、だんだんスタッフ
の方にも熱が入り、「もっとこうしたら…」とか「ちょっと貸してみて…」など、作品を完成させようと必死になっていました。
木のおもちゃの方はいろんな形の木を組み合わせて船を造りました。最後には波佐見町のスタッフの方が、スクリューをつけて下さり、本格的な船が完成しました。
凧は思い思いの絵を描いて、こちらも波佐見町のスタッフの方が、骨組みや糸など最後の仕上げをして下さって完成しました。
午後からは、凧揚げをしたり、ヒーローショーを観て楽しみましたが、何よりおいしかった…いや、嬉しかったのはつきたてのお餅をごちそうしていただいた事です。「1個だけよ!」が「2個までね。」になり、「3個も食べたと!?」と言われている子もいました。ほんとにほんとにおいしかった~ 波佐見町のみなさん、お世話になりました。
●元宮白玉ぜんざい作り
その心は…
お餅は焼くだけですが、白玉はこねて丸めないといけないからです。
せっかく調理してもらうなら、行程が多い方がいいですよね。
男の子もせっせとお団子作りに励んでくれています。料理上手になって、『第2の速水もこみちさん』 みたいになってね
●星きらり(佐世保市科学館)
タイムケアでは初めての場所となる星きらり(佐世保市少年科学館)へ行ってきました。
着いてまず工作教室で、指導していただきながらジャンピングカエルを作りました。昼食はお部屋を貸していただいたので、ゆっくりお弁当を食べる事が出来ました。午後からはプラネタリウムを観ましたが、背もたれに寄りかかると自動的にリクライニングする椅子だったため、みんな始めのうちは背筋ピ~ン。始まると、将棋倒しのごとくリクライニング。中にはグーグーすやすやの人も…
上の波佐見町遊び塾とこの星きらりには、バスの座席に余裕があったので、タイムケア以外に育成会の会員さん対象の夢くらぶから、ヘルパーさんや家族といっしょに参加した社会人の人もいて、にぎやかな活動となりました。
●ハートセンターカツカレー作り
みんな大好きなカレーライスにカツがのって、テンション アップ
しかも野菜サラダとフルーツヨーグルトのデザートまでついてました。
集合後、先ずは、「カレーに入れるものは何?」と、材料のピックアップから始まります。その後、みんなで買い物に行って、いよいよカレー作り。
お鍋の中がとっても気になって、何度ものぞき込んでしまいます。
とってもおいしく出来上がって、思わず
ピ~ス