定例会で集まるとテーマに沿った話の中でも、いろんな心配事や悩みがみなさんの口から出てきます。10月の定例会は「よろず悩み事相談」と題し、気になっていること、悩んでいることなどに絞って話し合いました。
最初は恒例の自己紹介です。今回は初参加の方も2名おられました。読書の秋にちなみ、読書を織り込んで自己紹介していただきました。読書好きの方が多かったですが、年とともに読まなくなった方や心理学の難しい本に挑戦している方、「昔は子どもの障害に関する本を読み漁っていたが、今は定年後の暮らしに関するものに変わった」という方など、それぞれ楽しいエピソードを聞かせていただき、すっかり和んだところで本題へと入りました。
最初に出たのはやはり「親なきあと」の不安でした。「親なきあとをどうしたらいいの?」「65歳になったら介護保険?」「グループホームに入れるの?」など、これまでも何度となく話し合ってきたテーマです。相談支援専門員と話す、福祉の専門家と繋がる、親心の記録を残すなど意見がありました。中には「親同士が仲よくなっても、離れたところで暮らしていたらいざというとき駆け付けられないし、本人だけでは意思の疎通が難しいので家族も一緒にいたほうがいい。公営住宅などを1棟障害者の家族専用にして、みんなで助け合って暮らせるような場所があれば。」「障害児の親として印象を悪くしないようにと先輩ママから言われ、障害のある子がいても元気なお母さんと思ってもらえるようマンションの方ともいい関係を築いてきた。仲間で話し合う場や助け合うことができればもっと気持ちが軽くなる。」など、親同士の繋がりを大切に感じられる方が多くおられました。当会理事長からは「以前親が亡くなり子ども一人残された方がおられたが、育成会の仲間が集まって葬儀や事後処理を行った。ご本人も親を亡くした喪失感はあったと思うが、今の自分の居場所に戻って行かれた。そういう居場所を作っておくことが大事。困っていることや悩みをみんなで出しあって、解決できることもある」というお話があり、悩み事相談の場の大切さを改めて感じた回でした。他にも年金のことやきょうだいの結婚についてのご心配もあり、「よろず相談第2弾」もありかなと感じました。
11月の定例会は… 今月号の「手をつなぐ」に『あなたの居場所』という特集がありました。とても興味深い内容でしたので、「居心地のいい場所はありますか?」というテーマでわが子にとっての居心地のいい場所について考えてみたいと思います。
とき:11月21日(木)10:00~12:00 ところ:育成会生活支援センター会議室(大橋町)