令和元年度定期総会開催

7月9日(土)原爆資料館ホールにおいて、「~手をつないで60年 新しい時を見つめて これからもずっと~」と題し、令和元年度定期総会が開催されました。来賓の方々をはじめ育成会会員や本人、職員、約300名の参加がありました。理事長あいさつの後、平成30年度事業報告等及び令和元年度事業計画の発表がありました。

後半は長崎市手をつなぐ育成会設立60周年を記念して『親なき後、これからの育成会への期待』というテーマで、育成会グループホームに入所されている4名の本人を中心にシンポジウムを行いました。4人の皆さんがそれぞれ、育成会からどのような支援を受け入所に至ったのかの経緯を説明され、今後育成会にどのような支援を望まれてるか、また将来の夢などを語られました。4名ともグループホーム入所までの葛藤や、亡くなられた家族との悲しい別れにも触れられ、会場の皆さんも深く感動され涙された方も多かったようです。「親が亡くなっても私たちの人生はまだまだ続く。だから前向きに頑張ったほうがいい。」と発表された本人の言葉は、障害のある子を持つ親にとって、大変強く心に響く言葉だったように思いました。

また、今回公募したシンポジストには会員からの応募はありませんでしたが、定期総会に会員の生の声を届けられるようにと「今後の育成会に望むこと」をテーマに定例会でも話し合い、その際に出た質問や要望を報告し、それぞれに回答をいただきました。グループホームの建設についてや子どもの老後(65歳問題)、ヘルパー不足への対応、職員育成についてなど多岐にわたり、会員の皆さんの育成会への期待の大きさを痛感しました。同時に期待が大きいが故の厳しさも感じた会員の”生の声”でした。