「年金と相続」

今までの定例会で知的障害のある子が受給する『障害年金』をテーマに取り上げたことはありましたが、今回は多くの親御さん世代が気になる自分の『年金や相続』について、長崎県金融広報アドバイザーの方をお招きしてお話をお伺いしました。『年金』については「知ってるようで実はよく理解していない」「今さら聞けない」「繰り上げ支給繰り下げ支給って実際はどうなの?」など参加者の皆さんも漠然とした疑問をお持ちのようでした。

金融広報アドバイザーの羽田さんは『年金』についてわかりやすいように、アニメの「サザエさん」一家をモデルにあてはめ説明してくださいました。「磯野波平さんは第何号の被保険者でしょうか?」「では波平さんの奥さんのフネさんは?」「お隣の伊佐坂先生は?」と尋ねられ登場人物の職業を考慮し、クイズに答えながら年金について学習しました。公的年金とは、『老齢』『障害』『死亡』など個人では避けられない3つのリスクに備える仕組みで、改めて大事な社会システムだと実感しました。また多くの知的障害のある人が受給している障害年金は『障害基礎年金』で、就労して厚生年金に加入している人が何らかの障害を負った場合に受給される障害年金は『障害厚生年金』で1級から3級まであるなど知っているようで知らなかったことを学ぶことができました。

『相続』に関しても相続手続きの流れから、遺言書の作成について、代襲相続、民法(相続法)改正など最新の情報を交えながらお話を伺うことができました。参加者の方はご自分の年金受給や相続について切迫した問題でもあるため熱心にお話を聞かれていました。長崎県消費生活センターの出前講座のテーマも会員の皆さんが興味を惹かれる内容が多くあるようなので、今後も定例会で講師の方をお迎えして研修会を開催したいと思います。

令和4年の「新年親子のつどい」が開催されました

今年度の「新年親子のつどい」は1月8日(土)新型コロナウイルス感染拡大を考慮して、昨年に引き続き各事業所(5箇所)での分散開催となりました。中でもさんらいずは一般会員さんと共に例年通りハートセンター体育館で行いました。分散開催ということでステージでの出し物はできませんでしたが、事前に理事長の新年の挨拶、来賓からのメッセージ、各事業所の出し物などをDVDに収録し当日各会場で視聴しながら進行されました。ハートセンター会場の皆さんは終始静かに、しかしダンスなどの出し物の時は音楽のリズムに乗って楽しまれていました。また新年親子のつどいの楽しみの一つである景品抽選会も、各事業所に事前に景品を配布し準備し会場ごとに行われました。それぞれの会場で盛り上がったのではないでしょうか?抽選で自分の名前を呼ばれて嬉々として景品を受け取られる人、ソワソワしながら抽選を見守る人、抽選に当たらずに落胆する人、悲喜こもごもの場面もありましたが、和やかな新年親子のつどいとなりました。

同じ会場で参加者が一堂に会し、楽しい時間を過ごしていた従来の親子のつどいが懐かしくも感じますが、現在のコロナ禍においては分散開催も致し方ありません。来年こそはコロナが収束し、育成会事業所利用者、職員、会員さんが一堂に会し親睦を深める親子のつどいが開催されることを強く願うばかりです。

抽選会で名前を呼ばれ笑顔で景品を受け取られる会員さん

 

各事業所の出し物をノリノリで楽しまれる参加者の皆さん