「日常生活の中の権利、どう考える?」

 みなさんは日常生活の中で、わが子の”権利”について考えたことはありますか?今月の定例会は「日常生活の中の権利、どう考える?」というテーマで話し合ってみました。”どうせ説明してもわからないだろう”と子どもの了解を得ずに子供に来た郵便物を開封したりバッグを開けて中身を処分したり、部屋に入りお子さんの持ち物を整理したことはありませんか?特に行政機関などからきた郵便は、福祉サービスの手続きについてや年金関係の書類だったりして、親が直接手続きするものも多いため、ついつい悪気はなく事務的に開封している方も多いのではないでしょうか?障害のある本人が開封して内容を理解できるか疑問があっても、本来は本人に一言了解を取って開封した方がいいと思うという意見は多数出ました。成長(外見を含む)に伴い、一人の大人として向き合うようになり、自然と本人に来た郵便物や本人の私物の取り扱い方も変化していったと話された方もいらっしゃいました。

 また、「子どもの目の前でバッグを勝手に開けることに抵抗があるので、子どもの持ち物は見ないようにしている」と話された方もいらっしゃいましたが、不要物やごみの処理の為定期的に了解を取った上で定期的に確認をしているとおっしゃる方もいらっしゃいました。自立心があったり、自立度が高いと本人自ら「これは自分の物だから勝手に触らないで」と主張する場合もあるようですが、その主張ができなかったとしても子どもの私物は子どもの管理に委ねる(もし出来ない場合でも本人の意思を確認する)などの親の意識が大切だと再確認しました。

 食事のことを考えても、親はついつい健康に配慮して栄養バランスの良い食事を摂ってもらいたいと願います。しかし、本人は食感や匂い、味覚が耐えられず、無理に食べさせられることで、ますます苦手意識が強くなってしまうかもしれません。”身体的な健康”と”精神的な健康”のはざまで親も悩むものですが、嫌いな食べ物を食べないという”権利”も認めつつ、その時点で食べなくてもいつか食べる時が来るかもしれないと長い目で見る努力も必要かもしれませんね。いずれにせよ、”子どもの権利”という堅い言葉ではなくても、一人の人間として尊重して向き合う姿勢が親にも必要であると改めて感じた定例会でした。

 次回の定例会は「親ごころの記録」を記入しようの3回目です。一人で記入するのはなかなかはかどらないものですが、皆さんと話し合いながらの記入は新たな発見があったり、参考になる意見を聴けたりして、楽しく記入することが出来ます。前回参加されてなくても大丈夫ですので、是非参加してみませんか?

日時:10月16日(火)10:00~12:00

場所:育成会生活支援センター 大橋事務所 大橋町19-19 ℡(095)845-5677

尚、お車でお越しの方は駐車場の調整をしますので、ご連絡下さい。