これまでの会員定例会では知的障害のある人の”親なきあと”についての動画を視聴したり、”親心の記録”を数回にわたりシリーズで記入したり、成年後見制度についての勉強会をしたりしました。知的障害のある子どもを持つ親としてわが子の将来についての心配事は尽きることがありません。それと同時に知的障害のある人は障害のない人に比べて老化が早いという話を聞き、わが子の高齢化についても不安を感じます。今月の定例会は知的障害や自閉スペクトラム症をはじめとする発達障害のある人のための「知的障害者用認知症ケアプログラムと活用例」というテーマで行われたセミナー動画を視聴しました。そもそも知的障害のある人が認知症を発症した場合、どのように発症に気付くのでしょうか?また、どのように支援すればいいのでしょうか?会員の皆さんの関心の高さを示すように、今回の定例会には多くの方にご参加いただきました。
講演の中で知的障害のある人が認知症を発症しても認知面だけに注目していると見落としてしまいがちなので、普段からの観察でもともとできることはどんなことかを知っておくことが大事だとお話されてました。ある障害者生活介護事業所の職員がチームとなって行動を分析して、対応している事例の動画を見て、この事業所にわが子をお願いしたいと仰る参加者もいらっしゃいました。知的障害のある人の認知症ケアプログラムはまだ始まったばかりで、全ての知的障害福祉施設で行えるものではないかもしれませんが、参加された方々は利用している事業所でもこの先駆的な取り組みを学び、活用してほしいと仰ってました。
次回の定例会は「どうやって決めてる?わが子のこと」という内容で、話し合ってみましょう。私たちは親として知的障害のあるわが子の”意思”をどれくらい、またどのように汲み取り尊重しているのか、休日の過ごし方や外食のメニュー、買い物など日々の様々な本人の選択について考えてみましょう。 4月20日(木)10:00~ 育成会生活支援センター会議室(大橋町)みなさん、お気軽にお越しください! (小)