暑さも和らぎ朝夕は過ごしやすくなってきましたが、これから夏の疲れが出てくると思いますので、気を付けてお過ごしください。
8月23日(金)10時より「成年後見制って?」というテーマで定例会を開催しました。
前回は、わが子に成年後見制度は必要なのか?また、どんな人が後見人となるのがふさわしいのか?などについて、参加者の皆さんと一緒に考えてみました。今回は、長崎市育成会が顧問契約を結んでいる行政書士の立山さんをお招きして、、事例を交えながらわかりやすく制度について説明していただきました。
成年後見制度とは、認知症や知的障害のある方など、判断能力が十分でない方の日常生活を、本人の意思を最大限尊重しながら支援していく制度です。親御さんの多くは、自分が元気なうちは本人に代わって判断し手続き等をおこなっているので、後見人をつけなくても困らないと思われているようでした。しか、しそれは親がおこなっていることを周囲の方々が多めに見てくれているからであり、本来ならば本人が成人した後は、後見人が財産管理や契約行為など本人の不利益にならないようにするべきものだそうです。
では、後見人をつけるのは「いつ?」ということについての皆さんの関心は高く、漠然と親自身が本人の代わりをできなくなったときでいいのではないかとも思われていました。しかし、その時がいつなのか、数年先なのか、明日なのかもわからないため、すぐにでも後見人について考えておく必要があると感じました。
また、参加者の方から、法人後見についてのお尋ねがありました。それは、法人が後見人としての役割をするもので、担当者が変わった場合でも法人内で引き継いでもらえることや、個人で後見人にふさわしい人を選び申立てするのが難しい場合も、法人にお願いすることが出来れば、親としての不安や負担も軽くなりそうですね。親の会である育成会にも法人後見が利用できるようになってほしいと切望されていました。
後見人は、一度選任されると変えることができないため、お互いに十分信頼関係を作れる人が後見人となることが望ましいようです。これから、本人が安心して生活するために、ご家族の中でも後見人制度について話ができるようになるといいですね。
<定例会のご案内>
9月17日(火)13:00~15:00
場所 : タイムケア事務局(茂里町電停前ローソン2F)にておこないます。