「年金と相続」

今までの定例会で知的障害のある子が受給する『障害年金』をテーマに取り上げたことはありましたが、今回は多くの親御さん世代が気になる自分の『年金や相続』について、長崎県金融広報アドバイザーの方をお招きしてお話をお伺いしました。『年金』については「知ってるようで実はよく理解していない」「今さら聞けない」「繰り上げ支給繰り下げ支給って実際はどうなの?」など参加者の皆さんも漠然とした疑問をお持ちのようでした。

金融広報アドバイザーの羽田さんは『年金』についてわかりやすいように、アニメの「サザエさん」一家をモデルにあてはめ説明してくださいました。「磯野波平さんは第何号の被保険者でしょうか?」「では波平さんの奥さんのフネさんは?」「お隣の伊佐坂先生は?」と尋ねられ登場人物の職業を考慮し、クイズに答えながら年金について学習しました。公的年金とは、『老齢』『障害』『死亡』など個人では避けられない3つのリスクに備える仕組みで、改めて大事な社会システムだと実感しました。また多くの知的障害のある人が受給している障害年金は『障害基礎年金』で、就労して厚生年金に加入している人が何らかの障害を負った場合に受給される障害年金は『障害厚生年金』で1級から3級まであるなど知っているようで知らなかったことを学ぶことができました。

『相続』に関しても相続手続きの流れから、遺言書の作成について、代襲相続、民法(相続法)改正など最新の情報を交えながらお話を伺うことができました。参加者の方はご自分の年金受給や相続について切迫した問題でもあるため熱心にお話を聞かれていました。長崎県消費生活センターの出前講座のテーマも会員の皆さんが興味を惹かれる内容が多くあるようなので、今後も定例会で講師の方をお迎えして研修会を開催したいと思います。