長崎市手をつなぐ育成会の定期総会は「会員への情報提供の場」「研修の場」「報告の場」として、本人も参加して開催しております。
今年度は「第4次育成会地域福祉5か年計画について~本人を中心に置いたインクルーシブ地域生活を求めて~」というテーマで、7月1日(土)13:30より原爆資料館ホールで行い、約300名程が出席しました。
式典には11名の来賓においでいただきました。今年度は社会福祉法の一部が改正されたことで経営組織の体制強化が図られ、業務執行機関となった理事会や議決機関となった評議員会の役員が紹介されました。また、理事長が直接会員の声を聞く長崎市育成会独自の機関として、会員の代表7名で組織された運営協議会のメンバーの紹介もありました。
式典後は法人本部と啓発事業の報告があり、その後理事長より第3次育成会地域福祉5か年計画の総括と来年度よりスタートする第4次の計画について説明があり,ました。「本人を中心においたインクルーシブ地域生活」を基本姿勢としてグループホームの充実や自立訓練棟設置、支援体制の確立と充実、地域生活支援拠点の設置などを目標に掲げられました。次に総会の締めくくりとして「私のチャレンジ」というテーマで4名の本人が意見発表を行いました。8月の育成会九州大会で長崎県代表に選ばれた藤田匠美さんは、「私の言いたいこと」というテーマで自分の体験から感じたことを発表されました。また、グループホームに入居された江林徹さんと後藤泰さん、サテライト型住居を経てこの春より一人暮らしを始められた松川勇人さんは、「私の選択~ホームで暮らす ひとりで暮らす~」というテーマで、現在の選択に至るまでの経緯や今の生活についてお話をされました。それぞれにご家族や相談支援専門員、グループホーム世話人が同席し補足説明もありました。みなさん緊張されながらも、しっかりと話をされ、会場のみなさんも興味深く熱心に耳を傾けていらっしゃいました。