NHK教育テレビ「親なきあと 我が子は・・・」を視聴して

今月の定例会は先日NHK教育テレビで放送された「親なきあと 我が子は‥~知的・精神障害者 家族の願い~」という番組を視聴しました。この番組は全国手をつなぐ育成会連合会を通して行われたアンケートの結果を基に制作された番組です。現在の障害福祉の現実と課題を浮き彫りにした内容で、大変興味深いものでした。親なきあとの”住まいの場”として注目されているグループホームも現実問題として、全国の障害者の約一割程度しか利用出来ない現状や、わが子の「親なきあと」の受皿として親の会でグループホーム建設を模索し、奔走する親御さんの姿は身につまされるものがありました。視聴後、参加者の皆さんと感想を話し合いました。「自分が子どもの面倒を見ることが出来なくなった後はグループホームでの生活を希望している。」と話されてる方が多く、まずは短期入所(ショートスティ)を体験させて、グループホーム入居に向けての練習をしている方が多かったようです。しかし、現在は入居できるグループホームを探すのも困難なようで、グループホーム増設と共に障害福祉の人材不足の解消が参加者の皆さんの切実な願いのようでした。

また、先日全国手をつなぐ育成会連合会から発行された”「親なき後」をみんなで支える”という書籍の紹介もさせていただきました。今年4月に長崎市育成会の研修会でご講演いただいた渡部伸さんが、親なき後の生活資金をどうする?というテーマで執筆されているほか、いろいろな切り口で「親なき後」にスポットを当てた書籍です。興味があられる方は長崎市育成会啓発事業までお問い合わせください。

次回の定例会は9月18日(水)10:00~12:00 大橋町19-19 育成会本部事務局会議室において、「親なき後のコーディネーターは誰?」というテーマで話し合いましょう。将来、親が子どもの面倒を看れなくなった時、親の代わりに福祉サービスの手続きや、調整、つなぎ、段取りなどを誰に託したら良いのでしょう?皆さんで考えてみましょう!