「親心の記録」を書いてみよう❕第2章

4年程前、4回シリーズの定例会で「親なきあと」我が子を支援してくれる人に向けた「親心の記録」を完成させました。自分一人ではなかなか記入が進まないものですが、参加者の皆さんといっしょに雑談を交えながらすると意外とスムーズに書き込むことができました。それから4年、時間の経過で色々と変わったこともあるのではないかと再点検の意味で、もう一度「親心の記録」を書いてみることにしました。

今回は再点検の方より、初めて書きますという方のほうが多く、中には「まだ早いかもしれないけど…」と学齢期の保護者さんも2名参加してくださいました。『緊急連絡先リスト』の項目では、きょうだい、祖父母、叔父叔母、相談支援専門員などが上がりましたが、「自分より年上や同じ世代の人には頼めない」「育成会って書いておけばいい」「育成会の仲間のお母さんの名前書いておこうかな」などの意見が出ました。『パニックやてんかんなどの医療情報』では、『有・無』から選ぶようになっているのですが、「以前はあったけど今はないから無しにした」「今はなくても年取って出るかもしれないので小さい頃の情報として書いた」「過去1回だけの発作も有りになるのかな?」など、単純に有るか無しかでは割り切れないようにでした。

『医療機関』ではかかりつけ医がいないという人もいましたが、ほとんどの方は歯科や内科など通い慣れた病院をお持ちでした。病院通いは小さいころ大変な思いをされた方が多く、苦労話に花が咲きましたが、特に歯科はドクターに噛みついた話や定期健診の時にドクターに注意されるプレッシャーから電動歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスなど7種類の道具で磨いているという方もいらっしゃいました。『1週間の生活スタイル』では余暇の過ごし方が話題となり、「自分で自由に遊べるよう、好きなことを見つけてあげたい」「音楽やテレビなど好きなことをして過ごしている」「子どもの行きたいところに付き合って出かける」など様々でしたが、「休みの日は好きな人と電話やメールをしている」という話には「いいね~」という声が多く上がりました。一方「過ごし方がワンパターンになって動かなくなってきている」「コロナになって出かけたがらなくなった」という声も上がりました。また、「以前は仕事は休ませないようにと考えていたが、子どもの年齢も上がり、メンタル面でも浮き沈みがあるので健康第一で考え休みたいときは休んでいいと思うようになった」というお話をされる方もいらっしゃいました。育成会の余暇活動スマイルくらぶや移動支援、グループ支援なども上手に組み合わせながら、休日リフレッシュできるといいねという話になりました。

今回みなさんでおしゃべりしながら4ページを書き進めましたが、前回書いた方の中には「4年の間に情報の修正が必要な個所があったので、これは定期的に見直さないといけない」という声もあり、1回書いたら終わりというものでもないようです。また近いうちに2回目を開催しますので、皆さんご参加ください。