全国手をつなぐ育成会連合会が発行する会誌「手をつなぐ」10月号でも「あなたの居場所」という特集が組まれていましたが、障害のあるなしに関わらず心地よい居場所づくりは人生を豊かにするために大切なことだと思います。いま本人の「ここにいたい」を大切にした居場所づくりが全国でも広がっているそうです。自宅と学校や事業所以外の本人が心地よいと思える居場所づくりが出来れば理想的かもしれませんが、皆さんどのような心地よい居場所を持たれているのでしょう?
お話をお聞きすると、ピアノやダンス、スポーツなど習い事を楽しんでいる方は多く、本人にとってその時間その空間が心地よい居場所になっているのではないかというお話も出ました。ただ親が余暇を充実してほしくて選んだ活動であって本人の意思で選択したものではないので、はたして本人が本当に心地よいと感じているのか疑問だとの意見もありました。でも本人はニコニコ表情良く参加しているので、その表情が意思を表出していると考えて良いのでは?と話される方もいらっしゃいました。また、グループホームに入所されている方は帰省した時、父親の書斎でリラックスした表情でくつろいでいるのを見ると、本人の心地よい居場所はこの書斎なんじゃないかと思うと話されていました。さらに子どものころから演劇鑑賞サークルに20数年所属していて、イベントや会議なども本人の意思で欠かさず参加している方もいらして、まさに本人が自発的に自分の居場所作りをしていると思うと仰っていました。障害のない方ばかりのサークルなのでいろいろ迷惑もかけていると思うが皆さんに助けてもらっているのではないかと話されていました。今回の定例会には長崎市手をつなぐ育成会の生活介護事業所夢工房みどりの施設長も参加されました。今年の事業所目標として「本人さんが楽しいと思える居場所に!」を上げられているので会員さんたちの声を聴き、今後の施設運営の参考にしたいとのことでした。本人さんたちがどうしたら楽しいと感じてもらえる居場所になれるかを模索される姿勢に障害のあるこどもの親として嬉しく思いました。
障害があっても躊躇なく出かけられる心地よい居場所があれば理想的ですが、そういったスポットがなくてもヘルパーさんとお気に入りの場所に出かける、スポーツジムに出かけ汗をかく、ダンスサークルに所属してダンスを楽しむ、、、など活動や人とのつながりで心地の良い居場所、楽しいと感じる居場所は作れそうと思う反面、他の一般の利用者の理解がないといろいろと苦情も入り注意を受ける場面もあるようで障害理解の啓発活動はまだまだ必要だと考えさせられました。
12月の定例会は17日(火)10:00~ 育成会大橋事務所会議室にて開催します。今年最後の定例会は2024年を振り返りながら、お茶とお菓子をお供に特にテーマを決めずに楽しくおしゃべりしましょう!今まで参加されたことがない方もお気軽にご参加ください。