仲間同士の思いやりにきらりほっと

今月は、仲間との関わりで思いやりや優しさを感じられるきらりほっとが多かったです。

Aさんは健康診断の時に、「怖い~」と言っている方に歩み寄って両肩をポンポンと優しく叩いて「大丈夫、大丈夫」と声をかけてくれました。Aさんは出勤が久しぶりで、ご自身も注射などもちょっぴり緊張されるのですが、ご自分のことよりも仲間のことを思いやって励まされる姿にとてもきらりほっとしました。

終礼時に連絡帳配り係の方がみなさんに配られるのですが、今年度から利用されている方がその役割にチャレンジしました。名前を確認しながらお一人おひとり配りましたが、学校も先輩であるBさんのところに間違いなく配られたときにBさんが「当たり~」と笑顔を向けながら言って、その方も安心されていました。他の場面でもできたこと・できなかったことのどちらにも寛容に対応し、とても優しく見守ってくださっています。

CさんとDさんは日頃から仲良しですが、Cさんはよく「恥ずかしい」と言って、伝えたいことをDさんにまず伝え、Dさんが代わりに伝えてくれることがよく見られます。ある日「自分で伝えてみよう」とCさんが自分で伝える練習をDさんとされてました。その翌週Dさんが休みの日にCさんがご自分から頼みたいことを伝えようとされることがあり、それをDさんに教えると二人で喜んでました。

『仲間同士の安心感にきらりほっと』を9月に挙げましたが、夢工房みどりの生活の中で、仲間との間に優しさや思いやり、笑顔がたくさん見られ、それを見るたびに職員も癒しをいただいています。

 

きらりほっとに取り組んで半年

5月から取り組んでいるきらりほっとですが、半年が経ちました。

9・10月の職員会議でも30個ほどのきらりほっとが挙がりました。ハインリッヒの法則を流用すると、毎回30個の中から1つ2つブログに挙げていますが、日頃には300個以上は見つかっているのではないかと思うところです。現に、日常の中で職員から「今のはきらりほっとでした」などの言葉が多く聞かれるようになった気がします。とても嬉しいなぁと思います。

さてそうなると、どちらかというと難しいことや苦手なことに注目されがちな方へのきらりほっとが挙がることもたくさん増えてきました。

Aさんは仕事への参加の継続が難しいときがあり、調子が悪いときは参加もしたくないと言われます。ある日急に退室されたのですが、すぐに戻ってこられました。手には皮むきをする前の玉ねぎが握られており、廊下に転がってしまったことに気づいて取りにいかれたようでした。それがわかった皆さんから拍手喝さいが起きたそうです。

Bさんは時間をきっちり守るのが苦手な方です。しかし、そのマイペースで慌てないところが他の利用者の方にとっては安心感を覚える関わりにつながっています。その具合がとても絶妙で「〇〇さんがBさんとの関わりではとても安心している様子なんですよ」と挙がると「△△さんもですよ」「いやいや▢▢さんもBさんといるとニコニコですよ」と次々に名前が挙がりました。

今回のきらりほっとは、いいとこ発見の風土ができてきたように感じられて、そんな職員のみなさんに私がきらりほっとさせていただきました。これからも取り組んでいきたいと思います。