夢工房みどりでの療育活動

長崎市育成会の第4次地域福祉5か年計画に、生活介護事業の目標で療育活動の充実があります。療育というと就学前の早期療育や学齢期の子供達への支援を指す事が多いと思うのですが、障害福祉サービス事業の中での療育活動を夢工房みどりでは次のように考え取り組んでいます。

まずは職員である支援者の取り組みとして、障害特性を正確に知る事、利用者の皆様お一人おひとりの理解を深めていく事、言葉だけでないコミュニケーションツールの活用を活かす事、利用者の自己肯定感を大切にする支援を深めていく事、視覚的な構造化など環境整備を行なう事、などを意識しています。

また日中活動を大きく生活・運動・仕事・余暇の4領域としその中で利用者の皆様のその方らしさを大切に活かす事を目指しています。

ひとつのエピソードとして、余暇で毎月の誕生日パーティーの時に誕生月を迎えられた利用者の皆様を担当職員が紹介するコーナーがあります。例えば、ピアノが好きな方の時は辻井伸行さんが弾くピアノの演奏に合わせてEXILEのボーカルのATSUSHIさんが歌う曲(それでも、生きてゆく)を全員で聴きました。志村けんさんが好きな方の時は皆さんと一緒にアイーン!の曲を歌って踊りました。その様子を見ていると、自分の好きな事で仲間が楽しんだり知ってもらったりすることで嬉しそうにされているのが印象的でした。小さな出来事ですが、自分自身を受け入れられた満足感を感じておられるようでした。

取り組みとしてはまだまだこれからですが、大人の療育活動を通して利用者の皆様が生活の中で喜びを感じ、自分の事をもっともっと表現していただきたいと思っています。

 

誕生日パーティー

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