平成23年7月9日(土)、今年度の定期総会が県歯科医師会館にて約280名の参加により開催されました。長崎市育成会の定期総会は、「研修」「報告」「情報提供」という3つのキーワードを柱にした本人参加型の総会です。はじめに式典では、谷理事長から、新しい福祉法制定に向けての国の動きと障害者虐待防止法の成立、茨城の障害のある女性の成年後見による選挙権剥奪での訴訟の話があり、障害の能力を評価する前に先ず必要な配慮を社会が整えていくべきであり、今、障害のある人たちの人権のあり方や地域での居場所をしっかり考える時代になってきたという見解を述べられ、最後にユニバーサルな社会の中で障害のある人もない人も誰にでも有効な世の中となるよう心から願っているという挨拶でした。
今年度のテーマである「地域で生きる、~それぞれの働くを考える~」を掲げ、さんらいず田坂施設長から、さんらいず就労移行事業の実践を踏まえた育成会就労支援システムの説明がありました。さらに福祉就労と一般就労での本人さんたちの働いている様子や想い、親、職員、関係者の「働く」ことへの想いなど、それぞれの働く形を映像にまとめた放映がありました。
毎年、3つのキーワードからテーマを設定し開催している定期総会ですが、”育成会が本人の権利擁護団体である所以をしっかり理解して私たちももっと前向きにいろいろな情報をつかんでいかなければ”(理事長挨拶より抜粋)と身が引き締まる想いを残しつつ盛会に終了しました。