県立総合体育館(アリーナかぶとがに)の大会議室をお借りして、「第9回育成会職員研修会」が開催されました。
平成15年から始まりましたこの研修会は、職員研修委員会が中心になって計画し、職員研修の一年の集大成として毎年、年度末に開催しています。
この研修は法人全ての職員を対象としており、今回の参加者は約70名で、年々増加傾向にあります。
午前の部の前半は、「障害者の権利擁護を考える」というテーマで、
法人顧問の立山雅也行政書士に“成年後見制度の基礎”を中心に講習をしていただきました。
職員が成年後見制度を完全に理解するということは難しいですが、
このような制度があることを知っておき、必要とする方がいらっしゃればその専門家に繋げるという役割が大切になってきます。
午前の部後半は、長崎県運営適正化委員会より小方猛氏にご参加いただき、
“日常生活自立支援事業”や“苦情関係の事例”などについてお話を聞かせていただきました。
また、利用者支援における職員の在り方について、熱いメッセージもいただきました。
障害がある方の権利を守るためには、権利を正しく理解することが大切だと感じさせられる一時間でした。
・新法人組織について
・新体系移行について
・法人委員会活動について
・いまからの長崎市育成会の考えと動き
~という項目立てで、各管理者が中心となり、参加職員に向けて説明を行いました。
午後はテーマの通り、法人の“いま”を全職員で再確認しました。外部の研修に出かけていくこともとても有効ですが、時には足元を見つめ直し、手綱を締め直すといった作業も必要です。
また、法人について学ぶことで、職員個々人が自分の立ち位置を確認することも、日々の業務に関連してとても大切ですね。
研修会の締めくくりとして、谷理事長より第3次地域福祉5ヶ年計画(案)がありました。参加職員は聞きながら、長崎市育成会の今後をイメージしていたことと思います。
職員による、この手作り研修会は、来年で第10回を数えます。まだどのような内容になるかは未定ですが、今後も職員による手作りで、よりよい研修になるよう努力していきたいと思います。