7月6日(土)13:30より、原爆資料館ホールにおいて、長崎市手をつなぐ育成会の平成25年度の定期総会が開催されました。
理事長挨拶では、本年4月よりスタートした障害者総合支援法に触れ、育成会が言い続けてきた「本人を中心においた地域福祉の実現」が、法律という形でやっと地域に出てきたということや、本年を長崎市育成会での本人活動の見直しの年とし、支援者組織を作り活性化させたいという決意を述べられました。
本会では定期総会を、「情報提供の場」、「研修の場」「報告の場」と位置づけ、毎年テーマを決めて開催しており、今年は「守るべきもの ~障がいのある人たちの権利を考える~」をテーマに、家庭や事業所で起こりがちな権利侵害の場面を集め、劇仕立てにして観ていただきました。劇には本人と管理者が出演し、その熱演ぶりに大きな拍手が贈られました。また、6月に山口県で開催された「知る見るプログラム ファシリテーター講座」に参加された4名の本人から、その報告がありました。
では、その内容を少しご紹介します。
「知る見るプログラムファシリテーター養成講座」報告 全日本育成会が開発した、自分の夢や可能性を見つけたり、自分の障害について考えたりするための「知る見るプログラム」を体験 し、ファシリテーター(話し合いがスムーズに進むよう手助けする人)の勉強をするため、市育成会を代表し4人の本人さんが、6月に山 口県で開催された講座に参加されました。○×クイズやサイコロトーク、なりきって演じるロールプレイなどを通して、楽しみながら、様々 な意見に触れ、感じたことや得たことを、堂々と発表されました。
劇「守るべきもの ~障がいのある人たちの権利を考える~」 家庭編と事業所編に分け6つの劇を見てもらいました。①「やってみたいのに」②「工賃は誰のもの?」③「わたしのきもち」④「いやな こと」⑤「うるさいな」⑥「子どもじゃありません」と題し、「どうせできない」と言葉で傷つけたり、「あなたのためよ」と本人の意思を無視し たり、外見など本人が気にしていることを言ったりと、親や支援者などが犯しがちな権利侵害について劇にして観ていただきました。そ れぞれの話の間には解説が入り、どの辺りが権利侵害にあたるのか、どういう心構えでいればいいのかなどが説明され、その後、育 成会職員が支援の指針としている職員行動規範の紹介があり、最後は「障がいのある人の権利」についての総括で今年の総会は終了しま した。
詳しい内容は育成会広報誌「あじさい105号」にてご報告させていただきますので、お楽しみに。