お知らせ

平成27年度定期総会開催

2015年7月7日

 平成27年7月4日(土)、原爆資料館ホールにて長崎市手をつなぐ育成会の「平成27年度定期総会」を開催しました。

 総会に先立ち行われた式典では、多数の来賓の方々よりお祝いのお言葉をいただき、感謝申し上げます。また、谷理事長が冒頭の挨拶の中で、今年度の法人の方向性や事業の現況に触れ、「制度で守り、人で守るという長崎市育成会の福祉の形を探し続け、頑張りたい。」と力強く述べました。

 長崎市育成会の定期総会は、近年、「会員への情報提供の場」「研修の場」「報告の場」として本人参加で開催しています。今年は「障害のある人もない人も共に生きる平和な長崎県づくり条例」の説明があり、その後『もっと知ろう!~会員が作る育成会活動~』というテーマで、育成会が会員向け、本人向けに行っている活動や、会員が中心となって行っている活動の紹介がありました。n2015070401.jpg

 条例説明は長崎県手をつなぐ育成会の尽力により完成した本人向けのパンフレットを用いて、その作成にも携わった職員が、不均等待遇や合理的配慮など耳慣れない言葉についての意味や条例の内容について分かりやすい説明がありました。会員活動については啓発事業が会員向けに行っている情報や研修の場、交流の場の提供としての「企画活動部」「広報部」「研修部」など、会員が参画している活動や「本人生活講座」「お楽しみ倶楽部」「夢くらぶ」などの本人向け余暇活動、長崎市育成会の本人部会FICSについての紹介がありました。また、さまざまな行政との会議にも出席し、他の団体とも連携しながら、障がいのある人たちのために思いを発信している様子を伝えました。そして育成会開設当初からの相談業務についても報告がありました。現在では相談支援委員会(法人内)や相談支援事業所「いんくる」、知的障害者相談員などのネットワークにつなぐことで、さらに本人や家族の気持ちに寄り添った相談支援に結びついています。

 サービスも増え、障害のある人を取り巻く環境はよくなってきていますが、まだまだ障害のある人たちが地域で安心して暮らしていくためには制度だけでは足りないものがあります。会員のための育成会独自の活動はもちろん、すべての障害のある人たちのために努力する育成会の姿を、参加された皆さんには知っていただくことができたようです。